中国核工業集団の独自開発によるCF3燃料集合体が秦山原子力発電所2号機での長サイクル照射テストにおいてプールサイド検査を完了した。検査結果から、CF3燃料集合体の性能は海外同類製品の先進水準に達していることが示された。中国が完全独自知財権を備え大型商用加圧水型炉に適用できるCF3燃料集合体の工業化応用条件が備わったことになる。中国独自の第三世代原子力発電所建設と国内の原子力発電への大規模応用に向けて堅実な基礎が固まった。「華龍一号」と中国の核燃料の「走出去」（対外進出）や中国のエネルギーセキュリティにとって重要な戦略的意義がある。

　CF3燃料集合体は、国防科工局を初め関係省庁のサポートの下、中国核工業集団第1期科学技術重点専門事業「加圧水型炉用燃料集合体設計製造技術」に依拠して、中国核動力研究設計院が中心になって開発を進め、中核建中核燃料元件有限公司、中核核電運行管理有限公司、西部新?核材料科技有限公司、国核宝鈦?業股份公司もで開発に参加した。「華龍一号」第三世代原子力発電標準を指針に、信頼性、安全性、経済性の高い大型先進加圧水型炉燃料集合体の研究開発に取り組み、材料の研究開発と供給、設計技術と手段、試験プラットフォームと能力、製造設備と製造技術といった面で中国独自の核燃料研究開発の中核技術体系を形成した。

　（中国能源報 3月21日）