中国石油天然ガス股份有限公司(PetroChina)の最新情報によると、同社傘下のタリム油田は迪那、塔中1号など14ヵ所の超高圧複雑コンデンセート田の開発に成功し、世界最大の超深層コンデンセート生産基地を形成した。3月25日時点で天然ガスコンデンセートを累計1,006億m3、コンデンセート油や軽質炭化水素等の液体石油を2,477万トン生産しており、世界の超深層複雑コンデンセート田開発をリードしている。

　超深層・超高圧複雑コンデンセート鉱床の効率的な開発は国内、国外のいずれにも準拠できる成功経験がなく、これまで世界的な難題と目されてきた。ペトロチャイナは2018年以降、重点的に研究とイノベーションを進め、コンデンセート油の持続的安定生産を実現するとともに、超深層・超高圧ガスコンデンセート田の重要プロセスの技術的ボトルネックを解決し、大規模工業化を支えてきた。

　ペトロチャイナの一連の革新的理論と技術は中国石油化工(SINOPEC)や中国海洋石油のガスコンデンセート田の開発でも広く応用され、海外でもカザフスタンのAksayやカナダのDuvernayのガスコンデンセート開発、アラブ首長国連邦のUmm Shaif海上事業のハイエンド技術協力を支え、世界の深層複雑コンデンセート田開発における中国の主導的地位を確かなものにしている。

　（中国能源報 3月27日）