1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

2018年に中国で増設されたLNG受入能力は1000万トン超 (19/04/03)
2019/4/3
中国【石油・天然ガス】

 国家能源局の章建華局長は4月2日、中国のLNG産業は発展の基礎がますます固まったと表明し、2018年に中国で増設されたLNG受入能力は1000万トン/年超に上ったことを明らかにした。今も多くのLNGと天然ガスの受入、貯蔵、運輸施設の建設や計画が進められている。

 章建華局長は第19回国際LNG会議において、「エネルギーの転換と持続可能な発展を推進し、大気汚染を有効に防止し、気候変動に対応することは世界のエネルギーの未来に関わる重要な課題だ」と述べ、天然ガスの生産と消費を進め、LNG産業の拡大と発展を促進することはこの課題を解決する方案の1つになるとした。

 章建華局長によると、中国は近年、天然ガスも含むクリーン・エネルギーの効率的な利用を推進しており、国内のインフラの完備を進めると同時に天然ガス市場の育成が徐々に進み、企業は天然ガスの国内交易と国際貿易に活発に参加している。LNGターミナルなどインフラの第三者への開放は実施段階に入っており、上海石油天然ガス取引センター等が発表する天然ガス取引価格と指数は徐々にマーケットから認められるようになってきた。

 また、中国は先日「石油天然ガスパイプライン網運営メカニズム改革実施意見」を議決し、国有資本が支配しつつ投資主体が多元化された石油天然ガスパイプライン網公司の設立を提唱した。多数の主体と多数のチャンネルによって上流から石油ガス資源が供給され、中流では統一的なパイプライン網によって効率的な集散輸送が行われ、下流の販売市場では十分な競争が展開される石油ガス市場体系を形成する。

 「石油ガス体制改革の深化により、中国のLNG産業に新たな原動力が注入されるに違いない」と章建華局長は述べた。

 (中国石油新聞中心 4月3日)