4月10日、国家能源局はオフィシャルサイトで「風力発電と太陽光発電の補助金なしのグリッドパリティ事業建設推進に関する工作方案」意見募集版を発表した。「工作方案」はグリッドパリティ事業の建設を優先的に進めるとしており、電力網企業が新規建設計画のグリッドパリティ事業の送電並びに電力受入条件の論証を進めた上で、2019年度に着工できる第一陣の風力発電・太陽光発電グリッドパリティ事業を確定する。

　風力発電と太陽光発電のグリッドパリティ事業建設の条件を備える地区では、省・自治区・直轄市の発展改革委員会が4月25日までに2019年度第1期風力発電・太陽光発電グリッドパリティ事業リストを提出しなければならない。建設条件を備えない地区又は建設規模が限られる地区では、省・自治区・直轄市のエネルギー所管部門は国の補助金を要する事業の競争的配置に関する方法及び工作方案を5月31日までに国家能源局へ提出しなければならない。

　「工作方案」は、グリッドパリティ事業の送電と電力受入条件を厳正に適用するため、省・自治区・直轄市のエネルギー所管部門に対し、エネルギー・電力発展計画に基づき、電力系統の実状に応じて合理的な規模を厳正に査定し、電力受入の余地をグリッドパリティ事業のサポートに優先的に充てるよう求めている。また、省クラスの電力網企業に対しては、グリッドパリティ事業の系統連系のため適正なサービスを提供してグリッドパリティ事業の電力が円滑に受け入れられるよう確保することを督促している。

　国家電網公司と南方電網公司は所轄の省クラス電網企業が所在の省・自治区・直轄市のエネルギー所管部門と連携してグリッドパリティ事業の送電と電力受入工作を実行に移すよう指導、督励しなければならない。

　（中国能源網 4月11日）