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【石油・天然ガス】

中国民営企業が渤海石油鉱区開発権益を取得 (19/04/28)
2019/4/28
中国【石油・天然ガス】

 潜能恒信能源技術股份有限公司は同社の海外完全子会社である智慧石油投資有限公司(SMART OIL INVESTMENT LTD)が中国海洋石油の対外協力入札に参加し、面積509.3平方キロに上る中国渤海09/17石油鉱区の探査開発権益を取得したと発表した。4月12日には中国海洋石油と30年間の生産物分与契約「中国渤海09/17契約鉱区石油契約」に調印した。

 同契約により、智慧石油は7年間の探査期間において100%の探査権益を保有し、三次元地震データイメージングの処理と解析、総合地震地質研究、石油・天然ガス総合評価、坑井配置や作井など石油ガス探査作業を実施する。

 近年、中国の石油ガス上流分野の開放が進み、民営企業も石油ガス探査開発に徐々に参入しつつある。潜能恒信は石油探査のコアテクノロジーを有し、石油ガス一体化探査開発のハイテクノロジーサービスと石油鉱区への投資を専門とする総合エネルギーテクノロジー企業である。同社の海外完全子会社である智慧石油投資有限公司も海上作業の豊富な経験を有している。同社は2013年に国際入札により中国渤海05/31契約鉱区の探査、開発及び生産オペレーターになり、潜能恒信の石油探査技術の優位を生かして、05/31契約鉱区で合計6坑の掘削を行い、うち5坑で石油ガスを発見した成功経験を有している。

 智慧石油が今回取得した渤海09/17契約鉱区は中国海洋石油の2018年度中国海域対外開放契約鉱区の1つである。09/17契約鉱区は渤海湾盆地岐口凹地に位置し、水深5〜10メートル、予想総資源量は29.0億トンに上る。同鉱区の周辺では多数の油ガス田が発見されており、09/17契約鉱区は、西は大港油田、南は勝利油田、東は渤西油田群に隣接している。鉱区内ではすでにQK17-2など複数の油田が発見されている。

 潜能恒信と智慧石油の地質や石油鉱床の専門家グループが鉱区の公開資料や周辺の資源確認状況に基づいて見積もりを行ったところでは、09/17契約鉱区の石油ガス総資源量は6億トン以上に上っており、探査期間において石油ガス確認原始埋蔵量を5000万トン〜2億5,000万トンにする計画である。年間50〜250万トンの石油ガス生産能力の形成が見込まれる。

 智慧石油は契約鉱区の探査、開発及び生産作業のオペレーターとして、鉱区の探査権益の100%を保有し、全探査経費を負担する。契約鉱区で商業性石油ガスが発見された場合、智慧石油は15年間の生産期間において採掘権益の49%を保有することになる。一方、中国海洋石油は国有企業として智慧石油の迅速で効率的な作業のため必要なサポートを提供し、契約鉱区内で石油ガスが発見された場合、最高51%の権益を有する。

 (中国能源網 4月28日)