湖北省能源集団公司は480億元投じて一連の重要天然ガス事業を推進し、湖北省の天然ガス供給のボトルネック解決に力を入れる。

　湖北省能源集団を取材した湖北日報5月7日付報道によると、同社は?州江陵に40億m3の石炭ガス化(SNG)事業を建設し、湖北省の天然ガス需要の3分の2以上を賄う。同事業は国家計画にも盛り込まれており、目下プレスタディを展開中である。

　また、100億元を投じる「ガス化長江」プロジェクトも着実に進展している。このプロジェクトは水運によってLNGを輸送し、年間10億m3の天然ガスを湖北省に供給する。2025年には長江湖北省流域のLNG補給体系とガス貯蔵体系を基本的に完成させる計画である。

　さらに、湖北省能源集団は枝江、岳陽、武穴に27万m3のLNG貯蔵タンク（天然ガス15億Nm3に相当）を建設し、長江沿いの県と市にガス貯蔵・ピーク調整能力をもたらす。

　湖北省能源集団の金彪副総経理（副社長）によると、湖北省の電力需給は基本的に平衡しているが、石炭、天然ガスや石油など一次資源の賦存が限られており、対外依存度が高い。湖北省党委員会及び湖北省政府は湖北省能源集団を湖北省のエネルギーセキュリティプラットフォームとして位置づけており、同社は一連の措置を講じて湖北省を長年悩ませるエネルギーボトルネックの根本的な解決を図っている。

　湖北省能源集団が2018年に販売した天然ガスは20億m3に上り、湖北省の天然ガス消費量の31％を占めた。

　（中国煤炭資源網 5月10日）