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中国
【省エネ・環境】

中国炭素市場実験排出枠のCO2累計成約量が3.1億トンに (19/06/20)
2019/6/20
中国【省エネ・環境】

 2019年5月時点で全国炭素市場実験排出枠のCO2累計成約量は3.1億トン、累計成約額は約68億元に上っている。

 近年、中国は市場の仕組みを利用して温暖化ガス排出を規制することを前向きに模索している。2011年には北京、天津、上海、重慶、湖北、広東、深圳の7ヵ所で炭素排出権取引実験を開始した、そして、2017年には「全国炭素排出権取引市場建設方案(発電事業)」を通達し、全国炭素排出権取引システムが正式に始動した。

 生態環境部の関係責任者によると、中国は近年、産業構造の最適化、省エネとエネルギー効率の向上、非化石エネルギーの発展、森林カーボンシンクの増加など一連の措置を講じており、中国の炭素強度は著しく低下、非化石エネルギーのシェアは絶えず上昇している。

 2018年の全国の単位GDP当たりCO2排出は2005年に比べ45.8%下がり、2020年には40〜45%引き下げるとの目標を超過達成した。また、2018年のエネルギー消費に占める非化石エネルギーのシェアは14.3%に達している。同時に中国は国土緑化行動を持続的に推進しており、緑被率は絶えず上昇し、森林蓄積量は増加が続いている。

 (中国能源報 6月20日)