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中国
【石油・天然ガス】

重点ガス田の生産能力建設を推進し夏季ピークの発電用ガスを保障せよ 中国NDRC (19/06/25)
2019/6/26
中国【石油・天然ガス】

 夏季のピークが間もなく到来し、石油・電力・石油・ガス・輸送の需要は大幅に増加することになる。国家発展改革委員会(NDRC)と国家能源局が先日示達した「2019年エネルギー夏季ピークへの適切な対応策に関する通達」によると、今年に入ってから全国のエネルギー需要は着実に増加し、1〜5月期の全国の電力消費量は前年同期比4.9%増、天然ガス消費量は11.4%増になっている。夏季ピークの到来に伴って、全国的に気温が上昇し、一部地区ではピーク時間帯に需給が逼迫する。もし大きな範囲で異常高温が続けば、情勢はさらに厳しくなる。

 昨年以降、国内の天然ガス消費需要は不需要期も下がらず、需要期にはますます旺盛になっている。今年も中国の天然ガス消費は比較的高い増加傾向を維持し、天然ガスの安全・安定供給は依然として多くの困難と不確実性が付きまとう。

 今回の通達は、中国石油天然ガス集団(CNPC)、中国石油化工(SINOPEC)、中国海洋石油集団など主要ガス供給企業に対し、重点ガス田の新規生産能力の建設を加速するとともに、ガス田、ガス貯蔵庫、パイプラインなどインフラのメンテナンスを合理的に計画すること、ガス貯蔵庫へのガス注入を総合的に計画すること、夏季ピークにおける発電用天然ガスの合理的な需要を保障すること、天然ガスの安定供給を確保することを求めている。また、ガス応急貯蔵施設やパイプライン網の相互接続・融通など重点プロジェクトの建設を急ぎ、予定通り稼動して役割を発揮出来るよう確保しなければならない。

 各地方はすでに取り交わしている「ガス貯蔵施設計画建設責任明確備忘録」の要件に基づき、計画目標に従って総合的な計画を強化し、ガス貯蔵施設の建設に当たっては到るところで遍く発展させるのではなく、科学的に加速しなければならない。ガス貯蔵任務の目標が未達成の地区は予備用LNGタンクコンテナの増設やガス貯蔵能力の賃借、需要家との中断可能な供給契約等の方式によってガス貯蔵の責任を履行し、ガス貯蔵能力の不足を補う必要がある。各地方の関係政府部門は着工済みの事業が予定通り稼動するよう前向きに推進するとともに、許認可済みの事業にも出来る限り速やかに着工して、中央政府予算による投資助成事業が予定通り稼動出来るよう確保しなければならない。

 その他にも今回の通達は、ガス供給企業と都市ガス運営企業に対し、「民生・公共用・重点の保障」という要請に従って、事前緊急対策案を策定、完備し、緊急対応演習を強化して、民生用ガスを適切に保障するよう求めている。

 (澎湃新聞 6月25日)