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【石油・天然ガス】

中国化学工程集団が50億ドルの露Paykha油ガス田建設契約を受注 (19/06/28)
2019/6/28
中国【石油・天然ガス】

 中国化学工程集団第七建設有限公司(七化建)はロシアOil Gas HoldingのPaykha油ガス田事業協力協定に調印した。同協力協定の対象になる事業は50億ドルに上り、工期は4年。

 50億ドルという金額は人民元に換算すると約345億元になり、2018年の中国石油企業の海外総価請負契約額ランキング上位3社の年間合計に相当する。中国企業がこれほど巨額の海外エンジニアリングサービスで合意するのは極めて異例である。

 中国企業がEPC総価請負業者として北極石油ガス事業に参加するのは今回の七化建が初めてであり、今後の中国の石油ガスエンジニアリングサービス企業が北極石油ガス事業に進出する道を切り開いたことになる。

 Paykha油ガス田はロシアTaymyr半島クラスノヤルスク地方に所在し、北極地区でも石油ガス埋蔵量が最も豊富な油田の1つである。Paykhaの石油可採埋蔵量は4.2億トン、推定埋蔵量は20億トンに上り、100億ドルクラスのビジネスチャンスに波及し、グローバル石油企業から注目を集めている。

 中国石油企業は今回、北極事業で機先を制することになった。七化建はPaykha油ガス田のEPC請負企業として6つの油田鉱区の原油処理プラント、年間取扱量5,000万トンの原油埠頭、410キロ余りの原油パイプライン、750MWの発電所やタンクエリア等を建設する。

 (中国能源網 6月28日)