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風力発電と太陽光発電のキロワットアワー当たりのコストが絶えず下がる中、中国の石炭火力発電事業は経済性を失いつつある。2025年には大きな歴史的ターニングポイントになるだろう。
7月4日、北京で開かれたブルームバーグ・ニュー・エナジー・ ファイナンス(BNEF)New Energy Outlook 2019(NEO)発表会において、同レポートの首席執筆者である欒棟氏は、現在の中国の新規陸上風力発電事業と太陽光発電事業のキロワットアワー当たりのコストは50ドル/MWh程度であり、新規石炭火力発電並みになっていると指摘し、2025年には新規建設の陸上風力発電事業と太陽光発電事業のコストは新規石炭火力発電事業より3割以上低くなるとの予想を示した。
欒棟氏は「つまり、2025年以降は石炭火力発電事業を新たに建設して新規電源のニーズを賄おうとしても、経済性を伴わなくなるということだ」と述べ、さらにその2〜3年後には新規陸上風力発電事業と太陽光発電事業のキロワットアワー当たりのコストは既存の石炭火力発電のランニングコストをも下回ることになるとの予想を示し、経済性の面からは、2025年以降、中国は石炭火力発電事業を新たに建設する必要はなくなるとした。
また、欒棟氏は、新規石炭火力発電事業の減少に伴い、中国の石炭火力発電の発電電力量は2027年にピークに達し、その後緩やかに低下して、2050年には総発電電力量に占める石炭火力発電のシェアはわずか15%になるとした。
石炭火力発電事業の減少により、風力発電と太陽光発電は未来の中国の電力系統の大きな柱に躍進する。
(新能源網 7月5日)