AFPの3月26日付報道によると、カンボジアは2011年に石油生産を開始する。カンボジア国家石油管理局(CNPA)のTe Duong Daraが26日、明らかにした。しかし、同氏は、新たに発見された石油埋蔵量によって貧しいカンボジアが一夜にして繁栄することは決して保証できないとしている。

　カンボジアでは複数の企業が油田の探鉱を行っているが、その中で最も活躍しているのは、米国のシェブロンである。しかし、シェブロンは、石油生産の件については今に至るもなお沈黙を守っている。シェブロンが明らかにしているのは、いくつかの試掘井から、カンボジアの石油・天然ガスの埋蔵は分散しており、中核油田に集中してはいないことが分かったということだけである。

　シェブロンが上のような結論を下したことで、カンボジア政府の楽観的な幻想に冷水が浴びせられた形になった。昨年末頃にはカンボジアの官僚達が2009年に石油生産を開始できるとの甘い予想を口にしていたが、フン・セン首相はこれに対し、海底油田の石油埋蔵量を見積もるのは時期尚早であると警告していた。

　（中国石化新聞網 3月27日）