1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

中国は洋上風力発電で世界第3位 (19/07/22)
2019/7/22
中国【新エネルギー】

 2018年の中国の洋上風力発電総設備容量は445万kW、建設中の設備は647万kWに上る。中国は今や英独に次ぐ世界第3位の洋上風力発電国家となっている。専門家によると洋上風力発電を発展させることは中国のエネルギー構造転換の重要な戦略的柱になる。

 国家海上風力発電工程技術研究センター管理委員会主任の王満昌氏は、「集中開発・長距離送電」と「分散型開発・現地での電力消化」の2つのモデルを並行する形で需給ギャップの発生に対応しなければならないと指摘する。「中国の洋上風力資源は豊かで巨大なポテンシャルがある。その上、東部の電力負荷の中心に近く、現地での電力消化にも便利である。それゆえ、洋上風力発電を発展させることは中国のエネルギー構造転換の重要な戦略的柱になるだろう」と王満昌は言う。

 欧州は2000年以降、洋上風力発電開発に力を入れ始めた。2018年には設備容量は1,850万kWに達し、世界の洋上風力発電総設備の84%以上を占める。しかもすでに近海から遠海へとシフトしている。

 中国船舶重工集団海装風電股份有限公司の黄衛民副総経理(副社長)は、中国は海上電力網のトップレベルデザインを速やかに展開すべきであると考えを示す。「洋上風力発電は大局的で系統的な政策や系統連系並びに産業システムの設計といった面で工夫をこらすことが必要だ。そうすることで中国の洋上風力発電の質の高い発展を助長出来る」と黄衛民は言う。

 (中国能源網 7月22日)