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【石油・天然ガス】

企業のメタノール自動車製造能力向上を奨励 中国工業情報化部 (19/08/29)
2019/8/29
中国【石油・天然ガス】

 工業情報化部ウェブサイトによると、同部は第13回全人代第2回会議第3775号決議に対する回答書において、メタノール自動車を「乗用車企業平均燃料消費量と新エネ車ポイント並行管理弁法」(中国版新エネ車クレジット制度)の管理対象にする方向で検討を進めていることを明らかにした。企業がメタノール自動車の製造能力を向上させるよう奨励する。メタノールとディーゼルの二元燃焼技術の応用を重点的に広げ、メタノール商用車など多様な車種を開発して、市場のニーズを満たす。

 工業情報化部によると、同部は関係政府部門とともに2012年に山西、上海、陝西、貴州、甘粛の5つの省・直轄市でメタノール実験工作を展開し、合計1,024台のメタノール自動車の運行を進めた。総運行距離は1.84億キロ以上になる。また、メタノール補給ステーション20軒を建設するとともに、メタノール自動車、補給ステーションの建設及び作業の安全など一連の技術規範を公布した。

 現在、工業情報化部は全国汽車標準化委員会を指導して「メタノール燃料発動機技術条件」「メタノール燃料自動車技術条件」「ディーゼル/メタノールハイブリッド燃料発動機技術条件」「メタノール自動車発動機潤滑油」「メタノール燃料システム技術条件」「メタノール自動車燃料消費量試験方法」など産業標準の制定を進めているところである。今後は上掲の標準を速やかに公布する。生態環境部が制定するメタノール自動車汚染物排出標準とも連携するとともにメタノール燃料とメタノール自動車の応用のニーズに対象を絞って、関連標準体系を逐次完備する。さらに、公布済みの技術規範を基礎として、自動車用メタノール燃料サービスステーションの設計及び施工規格等の標準を速やかに制定し、メタノール燃料補給システムを標準化の面からサポートする。

 (新華網 8月29日)