中国政府は原油も含む米国商品に対し報復的関税を課すことにしたが、消息筋によると、中国石油化工股份有限公司（Sinopec Corp.）は向こう数ヵ月間に中国へ輸入される米国産石油の関税免除を求めている。

　シノペックは9月及び10月に天津港で800万バレルの米国産原油を積載した超大型タンカー4隻の荷揚げを行うことになる。

　中国政府は8月23日、原油も含む米国からの輸入品約750億ドルに対して9月1日から5％の追加関税を課すと発表していた。

　2人の消息筋によると、この追加関税により、米国産原油のコストは1バレルにつき3ドル増える。

　シノペックは米国産原油の関税免除を求めるが、免除が叶わない場合、原油を保税倉庫に寝かせて販売を先延ばしするか、もしくは他の目的地に移す計画である。

　消息筋によると、中国政府はすでに関税免除を申請するチャンネルを中国企業に提供している。

　（中国能源網 8月30日）