直近の1ヵ月、環渤海港湾の一般炭価格の下落が続き、一方、輸入炭価格は持続的に上昇している。輸入炭の価格優位は弱まっているものの、国内炭に比べてなお75元/トン程度安い。

　今年以降、輸入炭の価格優位は一貫して鮮明であり、長期間にわたって100元/トンの優位を維持し、価格差は最高では170元/トンに達した。現在は価格差は75元/トンになり、輸入炭の価格優位は顕著に下がっている。しかしながら、一般的に言って川下の需要家が国内炭の調達に傾くのは、同じ品質の輸入炭と国内炭の価格差が20元/トンになってからである。

　価格面から見ると、川下の需要家の輸入炭指向は弱まることがなく、石炭輸入引き締め措置が採られない限り、輸入炭の国内市場に対する衝撃は依然大きなものであり続ける。

　（中国能源網 10月30日）