11月以降、中国の大多数の港湾は年末まで輸入炭の通関を制限することになり、一部の港湾は荷揚げと通関を全て停止するなど強力な制限措置を取っている。沿海地区は輸入炭に対する依存度が高く、海上から流入する石炭の25%前後を占めている。常識的に判断すると、輸入政策の大幅な引き締めにより、需要は国内炭に向かい、市況の好転につながるはずである。
しかしながら、石炭輸入制限の実施から1ヵ月、体感効果は際立ったものではない。中国の石炭輸入は10月期の2,596万トンから、11月は2,078万トンになったが、前年同月比では163万トンの増加になった。1〜11月の中国の石炭輸入は2億9,929万トンにまで達し、早くも2018年の通年の水準を超え、前年同期比で10.2%の増加になった。このペースだと、2019年の通年の石炭輸入は3.18億トンに達し、2018年を3,800万トン上回ることになる。意外なことに、11月から現在に到るまで、国内炭市況には顕著な好転は見られない。沿海の石炭は需給ともに低迷し、港湾石炭価格は上昇力に乏しい。
その理由として、以下の4点が考えられる。
(中国能源網 12月12日)
11月以降、中国の大多数の港湾は年末まで輸入炭の通関を制限することになり、一部の港湾は荷揚げと通関を全て停止するなど強力な制限措置を取っている。沿海地区は輸入炭に対する依存度が高く、海上から流入する石炭の25%前後を占めている。常識的に判断すると、輸入政策の大幅な引き締めにより、需要は国内炭に向かい、市況の好転につながるはずである。
しかしながら、石炭輸入制限の実施から1ヵ月、体感効果は際立ったものではない。中国の石炭輸入は10月期の2,596万トンから、11月は2,078万トンになったが、前年同月比では163万トンの増加になった。1〜11月の中国の石炭輸入は2億9,929万トンにまで達し、早くも2018年の通年の水準を超え、前年同期比で10.2%の増加になった。このペースだと、2019年の通年の石炭輸入は3.18億トンに達し、2018年を3,800万トン上回ることになる。意外なことに、11月から現在に到るまで、国内炭市況には顕著な好転は見られない。沿海の石炭は需給ともに低迷し、港湾石炭価格は上昇力に乏しい。
その理由として、以下の4点が考えられる。
(中国能源網 12月12日)