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中国
【石油・天然ガス】

中国天然ガス生産量 3年連続で100億m3超の増産を実現 (19/12/16)
2019/12/16
中国【石油・天然ガス】

 12月16日の全国エネルギー工作会議から、2019年の中国の天然ガス生産量は1,733億m3に達し、3年連続で100億m3超の増産を実現したことが分かった。

 2019年に中国は石油・天然ガスの確認埋蔵量と生産量の増加で好ましい態勢を示した。通年の上流探査開発投資は3,321億元、前年比21.9%の増加になる見通し。石油確認埋蔵量は12億トン、天然ガス確認埋蔵量は1.4兆m3に達し、石油は前年比25%増、天然ガスは68%増になった。原油生産量は1.91億トンに上り、2016年以来続いていた低下傾向を転換した。シェールガス、炭層ガス、SNG(代替天然ガス)は全て増産を実現した。

 2019年は天然ガス生産供給貯蔵販売体系の構築でも顕著な成果を上げた。「全国一本化ネットワーク」の構築が加速し、複数の重点相互連携融通プロジェクトの推進に全力を上げ、1日当たりのガス供給能力は5,000万m3に高まった。地域的な地下ガス貯蔵庫の配置が進み、石油大手3社のガス貯蔵能力は前年より13.8億m3多い153.6億m3に達した。同時にLNGターミナルの建設もより一層強化され、タンクコンテナによるマルチ中継輸送実証プロジェクトが実施された。多元的な輸入体系の整備が速やかに進み、天然ガス供給保障は全体的に安定している。

 中国は2020年には石油・天然ガスの探査開発を強力に推進し、天然ガス生産供給貯蔵販売体系を全面的に強化することになる。海洋及び深海石油・天然ガスの探査開発や石油採収率向上など鍵となる技術革新を加速する。石油・天然ガス投資、埋蔵量、生産能力や生産量等の面に焦点を当て、渤海湾、四川、新疆、オルドスの4大石油・天然ガス増産基地を拡大して、確認埋蔵量と生産量の増加態勢を固める。また、複数の措置を並行して備蓄能力を増やす。地下ガス貯蔵庫と沿海部のLNGターミナルを主としつつ、重点地区の内陸部の集約化・大規模化LNG貯蔵タンクを従として、パイプライン網の相互連携・融通を支えに多層的なガス貯蔵システムを確立する。

 (新華網 12月16日)