今後、長江デルタ地区の大中都市のガス市場において、天然ガスが優勢を占め、LPGがこれに次ぐ形になるが、一方、DMEは同地区のガス市場の新たな注目株になる。

　長江デルタ地区への天然ガス供給量は遠からず120億m3になり、中長期的には235億m3になる見通しである。その頃には同地区の都市部のガス市場において天然ガスは80％近くを占めるだろう。

　LPGのシェアは天然ガスに次ぐことになろう。LPGは安定性、信頼性の高いエネルギーであり、製油所は石油製品の生産の副産物としてLPGを生産すｓることが出来る。また、世界の多くの油田でも随伴ガスとして液化石油ガスを産出している。

　一方、DMEは今後、長江地区のガス市場において注目株になる。現在、DMEはLPGや自動車用軽油の代替燃料としてその市場潜在力が注目を集めている。山東久泰集団、河北新奥集団、中煤集団等の新エネルギー集団は年産100万トン級のDME炭鉱製ガスプロジェクトを推進している。

　（中国煤化網 5月15日）