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【電力】

広東の電力不足 ピークには600万kWに (08/05/30)
2008/5/30
中国【電力】

 中国南方電網公司によると、今年、南方電網の電力供給は全国で最も厳しいものになる。新規の電源建設が少なかったことや、一次エネルギーの逼迫、年初の大雪災害など様々な要因が複合している。

 南方電網の第1四半期における電力ピークシフトは1,000万kWを超えた。すでに電力使用のピークに入っており、第2、第3四半期の電力供給もタイトな状況が続くと見られる。電力網全体の電力不足は600〜800万kWになり、その中で広東省の電力不足は約600万kWになるだろう。

 深刻な電力不足に対して、南方電網公司は、電源の潜在力を最大限掘り起こすとともに、電力系統の信頼度を高めるなど、電力不足の影響を最小化する措置を講じている。第1四半期は、被害を受けた貴州省からの送電を減らし、雲南、広西から広東への送電を120万kW増やして、「西電東粤」(西南地区から広東への送電)をかろうじて昨年並みに維持した。また、広東の発電潜在力を掘り起こし、政府の「高来高去」政策(発電所のコスト上昇に応じて売電価格を引き上げることでピーク調整電力の動員を図る政策。電力使用企業から一定の費用を徴収して発電所を助成する形になる。電力使用企業はその見返りにピークシフトを少なくすることが出来る)や重油発電助成政策に合わせて、地方の発電ユニットのピーク発電を動員している。需要サイドについては、需要家の停電管理を強化して、停電時間を減らしている。

 南方電網公司は第11次5ヵ年規画期都市電力供給信頼度向上計画をすでに策定しており、電力系統、省、市の3つのレベルにおける電力供給の信頼度、平均停電時間、都市住民電圧合格率等の指標について、今後3年間の目標を明確にしている。

 (中国新聞網 5月30日)