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【電力】

北京・天津・唐山地区の発電用石炭が逼迫 (08/06/25)
2008/6/26
中国【電力】

 国家電網公司のデータによると、6月22日時点における北京・天津・唐山地区の発電用石炭備蓄はわずか83万トンに低下した。発電用石炭消費量を1日約20万トンとして計算すると、4日分でしかない。

 また、国家電網公司の電力系統の中では、発電用石炭備蓄が3日分の警戒ラインを下回っている発電所は55ヵ所に上り、5,262万kWの発電機容量に影響が及んでいる。例えば、秦皇島地区の備蓄は3、4日分に落ち、発電所は毎日が緊張状態に置かれている。陝西電網でも石炭備蓄の低下が続き、同電力系統は緊急体制に入っている。もし手当てに遅れを取れば、石炭不足による停電が発生するだろう。

 国家発展改革委員会(NDRC)は、石炭売買契約の当事者は契約通りの数量、品質及び価格に従って発電用石炭契約を履行しなければならないとし、重点契約対象の石炭を市場に転売することを禁止している。また、石炭輸送等の流通業者は規定の運賃基準を適用しなければなないとして、勝手に値上げしたり、規定外の追加運賃の徴収を行ったりすることを禁じている。

 (第一財経日報 6月25日)