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中国
【石油・天然ガス】

西部パイプラインの支線7本がすべて完成 (2007/08/27)
2007/11/22
中国【石油・天然ガス】

中国石油天然ガス(CNPC)が150億元を投じて建設に当たっていた西部送油パイプラインの支線7本がすべて完成し、運転を開始した。7本の支線は、酒泉、武威、張掖、柳園、玉門の石油製品パイプラインと玉門、烏鄯の原油パイプラインである。


西部パイプラインは、新疆自治区のウルムチから甘粛省の蘭州まで。新規に建設したパイプラインの総延長は4,000kmに及んでいる。原油パイプライン本線の年間輸送量は2,000万トン、石油製品パイプラインの年間輸送量は1,000万トンになる。

 西部パイプラインの建設は、原油パイプラインと石油製品パイプラインを同じ溝に敷設した大口径パイプライン本線と7本の支線、いくつかのステーションやタンクからなる巨大な工事となった。国内の送油パイプラインの中でも、距離、圧力、送油量いずれも最大で、建設に参加した人数が最も多いパイプラインの1つとなった。

 西部パイプラインは将来、中国−カザフスタン石油パイプラインとともに「西油東送」の戦略ルートになり、旧来の鉄道による輸送に取って代わる。また、新疆、甘粛のパイプラインと東部地区や西南地区のパイプラインが結ばれることによって、各地の石油化学の生産企業や販売企業の連携が進み、西部の資源と東部の市場との連携も実現する。中国のエネルギー供給の多元化、エネルギーの安全保障を進展させ、新疆と甘粛の優越産業の発展を促進し、中西部地区の経済発展を推進する上でも、西部パイプラインは大きな意義を有している。

(中国石油新聞中心 8月27日)