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【新エネルギー】

ペトロチャイナが中聯煤層気から資本引き上げ 単独で炭層ガス事業へ (08/07/11)
2008/7/11
中国【新エネルギー】

 中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)がその保有する中聯煤層気有限公司(CUCBM)の50%の株式をすべて譲渡することになった。中聯煤層気有限公司の孫茂遠董事長(会長)が10日、明らかにした。中聯煤層気有限公司は炭層メタンガスの探鉱、開発、生産、輸送、販売及び利用を手がける炭層ガス最大手企業。現在、PetroChinaと中煤集団がそれぞれ50%の株式を保有している。PetroChinaの握る50%の株式は何処に渡るのか、外資の参加はあるのかという点が注目されるが、孫茂遠董事長は今のところ明かすことは出来ないとしている。

 孫茂遠董事長は、PetroChinaの撤退は中聯煤層気にとっても好ましい事だとしている。中聯煤層気とPetroChinaの提携には問題があったからである。PetroChinaの上流業務の重点はあくまで石油と天然ガスであり、PetroChinaが炭層メタンガスに注ぐ精力は結局限られたものになると孫茂遠董事長は指摘する。また、炭層メタンガスへの投資はPetroChinaにとって見返りが極めて小さいものでしかない。

 PetroChinaの方もまた、中聯煤層気の経営権を持たずに従属的、受動的地位に置かれるよりは、単独で事業を進めるに如くはない。PetroChinaはA株上場に際して炭層メタンガスを新エネルギー開発業務の1つとしていた。中聯煤層気から撤退して単独で炭層ガス事業を行なう場合、すでに一定の鉱区を有し、さらに西気東輸天然ガスパイプラインを有し、資金力も大きいPetroChinaは優位に立つことが出来る。

 また、中聯煤層気はこれまで炭層メタンガスの探査、開発、生産における対外協力独占権を握っていたが、昨年、国務院は陸上石油資源対外共同採掘条例を改正し、中聯煤層気以外にも公司を指定して炭層メタンガス対外共同経営権を付与するようになり、中聯煤層気の対外協力独占体制は打破された。今のところ未だ新規に対外共同経営権を有する公司は指定されていないが、業界筋は、PetroChinaを初めとする国内エネルギー大手がその指定を受けると見ている。

 なお、PetroChinaは山西省の多くの鉱区において炭層メタンガス採鉱権を登録しており、今年6月には中国初の炭層メタンガスパイプラインに着工した。このパイプラインによって炭層メタンガスの資源地と西気東輸パイプラインを結ぶことが可能になる。

 一方、中聯煤層気筋によると、同社はPetroChinaの撤退に伴い上場を検討しているとのこと。中聯煤層気は本来対外協力独占権を握っていたにも関わらず、対外協力の面では順調でない。外資は中国に参入したものの、中国の炭層ガス開発が困難であることが分かると次々に撤退しているからである。また、中聯煤層気は炭層メタンガスへの投資を徐々に拡大するよう計画しており、今年は10億元投資して、炭層メタンガス液化プロジェクトも推進する。こうしたところから、中聯煤層気にとっては、資金不足問題を解決する上でも、また株式構造を改善する上でも、上場は唯一の選択になるだろう。

 (中国証券報 7月11日)