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【新エネルギー】

上海市、新エネルギーのハイテク産業化を加速 (09/06/05)
2009/6/8
中国【新エネルギー】

 上海市政府は先頃、新エネルギーのハイテク産業化を推進するアクションプランを公表した。同プランによると、今後上海市は、原子力発電、風力発電、ガスコンバインドサイクル発電(IGCC)、新エネルギー自動車、ソーラー等の新エネルギー産業の開発を優先し、2012年には新エネルギー産業重点分野の生産高を1,100億元に増やし、市の工業総生産高に占める比率を現在の1%足らずから3%に引き上げることになる。

 うち、原子力発電、風力発電、IGCCの2012年における総生産高は500億元が目標。原子力発電分野では、主要設備及び重要補助設備やデジタル計測制御システム、大型鍛造部品に力を入れ、風力発電は大型海上風力発電機並びに陸上風力発電機や重要部材等の開発に重点を置き、大型風力発電重要部材の国産化率を65%に高める。IGCCについては、タービン、ガス化炉、発電所システム集積等に重点を置き、IGCCモデルプロジェクトも建設する。

 新エネルギー自動車については、バイブリッド車と高性能電動自動車を主な開発の方向性とし、電池、電機、電子制御など重要部材を突破口にとするとともに、燃料電池車のコスト引き下げと性能向上を支援する。2012年には新エネルギー自動車の生産高を300億元とする。

 ソーラー産業については、薄膜太陽電池の開発に重点を置き、高効率晶体シリコン太陽電池の開発を支援し、同電池の中核装備の打開を図り、それによって技術水準と産業のグレードの向上を進める。また、次世代太陽電池技術のキャッチアップも進め、新型太陽光、太陽熱発電システムの開発を支援する、2010年には上海のソーラー産業の生産高を300億元とし、全国的なソーラー再生可能エネルギー産業拠点となる。

 (中国化工網 6月5日)