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中国
【新エネルギー】

ペトロチャイナ、非在来型ガスの既存パイプライン網への導入構想に着手 (10/01/21)
2010/1/21
中国【新エネルギー】

 中国で建設や計画が進められているSNG(代替天然ガス)事業は15件近くに上り、これら事業の年産規模は250億m3になる。中国石油規画総院石油ガスパイプライン研究所の楊建紅副所長はSNGシンポジウムにおいて、SNG、炭層ガスなど非在来型ガス源の天然ガスパイプライン網への導入について次のように述べた。

 国の支援政策の下、石炭化学事業の1つとしてSNG事業が各地で雨後の筍のように次々と立ち上げられている。1件の規模は50〜80億m3で、40億m3規模の事業が最も多い。これら計画中の事業のうち、小規模事業の場合は現地でのガス利用が考えられるが、生産能力が大きい場合はパイプラインによって東部へ輸送することを検討する必要がある。国内の天然ガスが不足する中、天然ガスを補完するガス源として、SNG、炭層ガス等が天然ガスパイプラインに入ることは望ましいことであり、パイプライン輸送問題を総合的に検討すべきである。但し、炭層ガスやSNGの生産能力建設が連続的なものであるのに対し、パイプライン敷設は段階的なものである、生産量を増やすに当っては、下流の市場の開発ペースに合わせなければならない。多くのSNG事業は2、3年で生産を開始するが、一部地区では市場開発がSNG生産と歩調を合わせて進展するかどうかが問題になる。SNG計画は既存の天然ガス計画と協調することが必要である。例えば、目標市場のキャパシティや、SNG事業の検査修理期間におけるガス供給の連続性などが問題になる。

 (中国証券報 1月21日)