ブラジル電力管理委員会筋は、中国国家電網公司がブラジルで電力事業に携わるエネルギー企業7社を買収するとの見通しを明らかにした。買収額は18億ドル（31億レアル）に上り、今年10月には取引が実現する見込み。

　ブルームバーグの報道によると、ブラジル電力管理委員会も買収案を基本承認しているとのこと。同委員会のNelson Hubnerによると、2ヶ月後に買収案の審査を行うが、「承認される可能性は極めて高い」と言う。

　国家電網が買収を予定している企業は、Elecnor SA、Abengoa SA、Isolux Ingenieria SA、Cobra Instalacionesy Servicos SAなど。

　ブラジルでは経済の急成長に伴って電力需要が増加しており、電力事業は多くの投資家から有望と見られている。ブラジルエネルギー調査局の発表によると、2009年のブラジルの民生用電力使用量は11年ぶりに記録を更新し、7月期の企業の電力使用量は前年同月比14％も増加して、月間の伸び率が過去最高になった。

（経済日報 8月25日）