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中国
【新エネルギー】

在来型天然ガスよりも大きい中国のシェールガス資源量 (11/09/08)
2011/9/15
中国【新エネルギー】

 シェールガス開発に成功した米国に比べると、中国は豊かなシェールガス資源を有するものの、その開発はスタートしたばかりであり、資源評価や探査開発技術が乏しい。中国のシェールガス開発を推進するため、米中両国は2009年より有益な協力を開始した。一つは政府レベルにおいて、シェールガス資源の評価、探査開発、産業政策等の面で全方位的な協力を展開している。2009年9月の第9回米中石油・天然ガス産業フォーラムにおいて、両国は非在来型天然ガスをテーマに交流を進め、同年11月のオバマ大統領の訪中に際しては、中国国家能源局と米国国務省がシェールガス協力について了解覚書に調印した。この覚書に基づき、国家能源局と米国地質調査局が合同ワーキングチームを設けて、シェールガス資源評価技術について交流し、共同で資源評価を進めた。双方はシェールガス資源の共同評価を基礎にして、シェールガス開発政策でも交流を進めることになる。

 国内外の多数の機関の見積もりによると、中国のシェールガス資源は在来型天然ガスを超えている。中国のシェールガスは長江流域、華北地区やタリム盆地などに広い範囲で分布している。中国はすでにシェールガス全国調査を開始しており、今後は探査開発の有利な鉱区を確定することになる。

 中国石油天然ガス(CNPC)、中国石油化工(SINOPEC)、延長石油、中聯煤といった企業は自主探査や対外協力によって複数のシェールガス探査井や旧ガス井で工業性ガスを発見、中国にもシェールガス商業開発の可能性があることを証明している。中国は近年、シェールガス開発技術の研究に一貫して力を入れており、「国家エネルギーシェールガス研究開発実験センター」を設けた。国家科技重要専門研究事業にもシェールガス開発技術研究事業を設置し、技術研究を強化して、シェールガス大規模開発を技術面から支えようとしている。

 (中国能源網 9月8日)