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【新エネルギー】

中国がアジア初のトラフ式ソーラー・ガス複合循環発電所を建設 (11/10/13)
2011/10/20
中国【新エネルギー】

 アジア初のトラフ式ソーラー・ガス複合循環発電所(ISCC)が10月12日、寧夏自治区で着工された。中国の太陽熱発電産業の発展に新たなモデルがもたらされる。同事業は寧夏哈納斯新能源集団が22.5億元を投じて建設する。塩池県高沙窩毛烏素砂漠の周縁部に建設され、計画容量92.5MW、2013年10月に完成する予定。予想年間発電量は標準炭換算で10.4万トンの節約に相当し、同じ発電量の在来型火力発電所に比べ年間21万トンのCO2を減らすことになる。

 哈納斯新能源集団の馬富強総裁によると、ISCCはトラフ式太陽熱発電システムとガスタービン発電システムを組み合わせたものであり、ソーラーと天然ガス発電による高温排気を加熱熱源として複合循環発電を行う。在来型トラフ式ソーラー発電や在来型ガス蒸気複合循環発電に比べると発電所の総合熱効率は25%高くなる。また、「複合循環」によって長時間の安定した電力供給を保証し、電力グリッドの安全性を高めることが出来る。

 また、この発電所の稼動によって現地の生態環境の改善も期待される。集熱器によって太陽光を吸収、遮断して、地表温度と蒸発量を引き下げるとともに、集光ミラーの洗浄水が地面に浸透することは植物の生長にとっても有利になるからである。

 (新華網 10月13日)