2010年の中国の新規風力発電設備容量は1,800万kW余りに上り、累計設備容量は4,400万kWを超えた。いずれも世界第1位である。今や風力発電発展の重点は、生産能力ではなく、いかにして風力発電大国から風力発電強国への転換を実現するかにある。専門家は、自主イノベーションの強化、製品の品質向上、産業標準の完備こそが風力発電強国建設の鍵になると指摘する。

　2011年北京国際風力大会において国家発展改革委員会エネルギー研究所は《中国風力発電発展ロードマップ2050》を発表したが、同レポートは「中国の風力発電設備容量は2020年2億kW、2030年4億kW、2050年10億kWになり、2050年には中国国内の電力需要の17％を賄う」としている。「この設備目標は完全に達成可能であり、前倒しで達成する可能性も極めて高い」と、中国再生可能エネルギー学会風力専門委員会の姚小芹委員は指摘し、「今や風力発電発展の重点は、生産能力ではなく、いかにして自主イノベーション能力を強化し、製品の品質を向上させ、産業標準を完備するか、いかにして風力発電大国から風力発電強国への類型転換を実現するかにある」と述べた。

　（中国能源網 10月31日）