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【新エネルギー】

中国の風力発電機メーカーが軒並み大幅な減益 (11/11/01)
2011/11/10
中国【新エネルギー】

 第3四半期も風力発電企業の減益が続いている。華鋭風電の第1〜第3四半期の利益は9.01億元、前年同期比48.51%の減益となった。また、もう一つの風力発電業界大手の金鳳科技の第1〜第3四半期の利益は6.15億元で前年同期比59.85%の減益、湘電股份に到っては、上半期の利益が1.13億元で前年同期比19%の増益であったのが、第1〜第3四半期の利益は前年同期比79%減の1.2億元に下がった。

 華鋭風電によると、業績低下は、熾烈な市場競争に起因する製品販売価格の下落と粗利益率の低下が主因である。また、マクロ経済の周期的な変動や風力発電事業の許認可状況も影響している。一部事業の建設は延期され、そのため売上の減少を招いた。金鳳科技も減益は熾烈な市場競争が原因であるとしている。また、湘電股份の減益はレアアース価格の高騰も影響している。

 こうした産業全体が減益に直面する状況について、中投顧問の新エネルギー産業研究員である沈宏文氏は、今年に入ってから政府のマクロ調整により国内の風力発電産業の発展ペースが顕著に減速したが、企業の生産能力の拡張はそれへの対応に遅れているため、最終的に風力発電機や関連部品の価格下落がもたらされ、多くの企業の経営業績が大幅に下がったと指摘する。但し、沈宏文氏は、当面の風力発電機の需要は飽和には程遠く、中国の風力発電産業の発展ポテンシャルは依然大きいと指摘する。風力発電産業は2013年頃に真の黄金時代を迎えるだろう。

 (中国網 11月1日)