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中国
【新エネルギー】

第12次5ヵ年規画期における中国風力発電の3大発展動向 (11/11/03)
2011/11/10
中国【新エネルギー】

 今後5年、中国の風力発電産業は次の3つの大きな発展動向を示すことになる。

 (1) 設備容量の着実な増加と海上風力発電の比重拡大
 中国再生可能エネルギー学会風力専門委員会の施鵬飛副主任によると、中国の風力発電設備の総量は数年間の急発展を経てすでに膨大なものになっており、今後数年間、設備容量は着実な増加傾向を示すことになる。2011〜2015年、中国の風力発電市場は年平均15〜20GWのペースで拡大し、うち海上風力発電は年平均1GW前後増加する。

 (2) 風力発電機の大型化とコストの大幅な低下
 華儀電気は増資を行って6MW風力発電機を開発すると発表し、華鋭風電は10MW風力発電機の開発に着手している。風力発電技術の改良により、風力発電機はますます安価で効率的になる。事業開発コストも、金融コストの低下と開発業者のノウハウの蓄積に伴って低下する。風力発電機の信頼性も改良され、運転と保守のコストも減少する。

 (3) 風力発電機メーカーの統廃合と開発業者への利益移転
 中国の風力発電完成機メーカーは現在60社余りであるが、華鋭風電、金鳳科技、東汽の上位3社で中国の風力発電市場のシェアの56%を占め、また、上位10社のシェアは85%に達する。一方、下位60社余りのシェアはわずか3.9%に過ぎない。すでに一部中小企業は撤退しており、撤退準備中の企業もある。市場の統廃合に伴い、中国の風力発電産業の利益はますます風力発電開発業者に傾斜するようになり、発電集団の統廃合によって、独立型風力発電機メーカーが与る市場の分け前はますます小さくなる。

 (中国電力新聞網 11月3日)