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【新エネルギー】

雲南省のバイオディーゼル生産能力が2017年には中国一に (11/10/31)
2011/11/10
中国【新エネルギー】

 雲南省林業庁からの情報によると、雲南省は2015年にはヤトロファを主とする1,000万ムーの原料林基地を育成し、年産100万トン、生産高30億元以上のバイオディーゼル産業を形成する。

 10月28日、中国国際航空は747旅客機のバイオ燃料による試験飛行に成功した。

 中国石油天然ガス集団(CNPC)の沈殿成副総経理(副社長)によると、CNPCの四川と雲南省における原料基地の作付面積は120万ムーに達している。また、四川省南充には20億元投じて年産6万トンのバイオジェット燃料生産プラントを建設中であり、2014年には完成する。

 今回の試験飛行で使用したバイオ燃料はヤトロファ由来である。雲南省で栽培するヤトロファの種子の含油率は30〜45%であり、一部地区では60%以上に達している。雲南省は中国の重要なヤトロファ生産基地である。

 雲南省林業庁は早くも2006年にバイオディーゼル原料林開発規画を起草し、2006〜2015年にヤトロファと主とする1,000万ムーの原料林基地を建設して、バイオディーゼル年産200万トン以上、生産高30億元超の新興産業を形成することを打ち出した。現在、ヤトロファの栽培は雲南省の15州・市、101県に及んでいる。また、国家林業局と中国石油天然ガス股份公司(PetroChina)は雲南省の勐海県、元陽県、元謀県、双江県の4ヵ所に良種繁殖基地を建設している。元陽県の良種繁殖基地は年間4万kgの種子を供給することが可能であり、雲南省乃至は全国の林木バイオマスエネルギー産業の急発展を促進している。

 2007年には「ヤトロファ脱毒種苗生産並びに短縮多産栽培技術」の開発によって、野生ヤトロファの大規模栽培が可能になった。近年、雲南省はヤトロファ産業をバイオマスエネルギー産業発展の重点に位置づけている。2017年には、雲南省は中国最大のバイオディーゼル生産基地になると期待される。

 (雲南網 10月31日)