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中国
【新エネルギー】

第12次5ヵ年規画期にはメタン発酵ガスプロジェクト支援政策を完備 (11/11/04)
2011/11/11
中国【新エネルギー】

 第12次5ヵ年規画期において中国は、メタン発酵ガス発電の系統連系、精製・ボンベ注入、熱エネルギー回収、メタン肥料の利用などに対する補助金給付、CDMの導入、メタン発酵ガスプロジェクトの環境管理、エネルギー利用、肥料生産等の多重の目標に対する統一的計画を検討して、持続可能な発展を図る。農業部の張桃林副部長が北京で開かれた中独メタン発酵ガス協力戦略シンポジウムにおいて述べた。

 また、張桃林副部長によると、中国はメタン発酵ガス事業の設計、施工、技術サービス等の関連制度を健全化し、より良い市場条件とビジネス環境を創造することになる。

 統計によると、2003年に中国は農村メタン発酵ガス建設資金として285億元を投入し、今では家庭用メタン発酵ガス、養殖場大中型メタン発酵ガス事業、養殖小区と家庭の連携するメタン発酵ガスプロジェクトや、くずわらによるメタン発酵ガス集中供給プロジェクト、農村小中学校メタン発酵ガスプロジェクトなどがともに発展する構造を形成している。2010年の全国のメタン発酵ガス利用世帯は4,000万戸に達し、1.55億人に恩恵が及んでいる。

 張桃林副部長によると、中国がエネルギー消費構造を調整し、2020年にはエネルギー総消費量に占める非化石エネルギーの比率を15%にするとの目標を達成するためには、第12次5ヵ年規画期が最重要の時期になる。また、第12次5ヵ年規画期はバイオマスエネルギー発展の戦略的機会でもある。中国の農業バイオマス資源は豊かであり、エネルギー化が可能な資源量は標準炭換算で約3.5億トンに上り、発展のポテンシャルは巨大である。政府は今後とも引き続きメタン発酵ガスをバイオマスエネルギー発展の戦略的重点として位置付け、支援政策を完備し、原料の供給源と応用分野を広げ、建設を強化し、農民生活の改善と農村経済の発展のために高品質でクリーンなエネルギーを提供する。

 メタン発酵ガス事業投資構造の面では、今後は集中ガス供給に重点を置き、運営の仕組みを整え、建設をさらに強化する。また、糞便、くずわら、生物系ゴミ等の多種の原料を十分に活用して、メタン発酵ガスの精製・ボンベ注入、自動車用燃料、系統連系発電、超大型メタン発酵ガスプロジェクトの建設を対象として、持続可能な商業化運営モデルを確立し、収益による牽引を実現する。

 (新華網 11月4日)