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【新エネルギー】

黒龍江省と山西省に1000万kW級風力発電基地計画 (11/11/24)
2011/12/7
中国【新エネルギー】

 11月23日に国家電網研究院から得た情報によると、関係政府部門は目下黒龍江省と山西省の1000万kW級風力発電基地計画を策定中である。中国の1000万kW級風力発電基地は、現在の8ヵ所から10ヵ所に増えることになる。

 《黒龍江省1000万kW級風力発電基地計画報告》は同省の風力資源と設備規模について試算を行ったものである。計画案によると、同省の1000万kW級風力発電基地の総設備計画容量は3,148万kWに達する。主な立地先は、大慶市、杜蒙県、林甸県、富裕県及び東部の依蘭県、樺南県、方正県に分布している。一方、山西省の関連計画によると、同省は第12次5ヵ年規画期に新規増加容量の3分の1に当たる1,200万kWの風力発電プロジェクトを建設する。多くは大同、朔州など風力の豊かな地区に集中させる。

 中国は、甘粛省酒泉、新疆自治区ハミ、河北省、吉林省、内蒙古東部、内蒙古西部、江蘇省沿海部、山東省といった風力資源の豊かな地区において、8件の1000万kW級風力発電基地の計画及び建設を進めている。今年6月時点で中国の10万kW以上の大中型風力発電所は166ヵ所、その系統連系設備容量は国内のすべての系統連系風力発電容量の74.8%を占めた。全国の風力発電所の平均設備容量は8.75万kWであり、世界先端水準にある。

 第12次5ヵ年風力発電規画によると、2015年には中国の風力発電系統連系設備容量は1.5億kWに、発電量は1,900億kWhに達する。国家発展改革委員会エネルギー研究所が発表した《中国風力発電ロードマップ2050》によると、中国の風力発電設備容量は2020年に2億kW、2030年に4億kWに達し、2050年には10億kWに達して、国内電力需要の17%を賄うことになる。

 (中国証券報 11月24日)