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中国
【新エネルギー】

世界の構造を覆す中国の再生可能エネルギー産業 (11/12/05)
2011/12/15
中国【新エネルギー】

 英国フィナンシャルタイムズによると、中国のソーラーパネル産業の規模はすでに世界一になっている。今年は収益の下落、企業の倒産、政治紛争や国際貿易紛争といった要因により、ソーラー産業の安定が破られている。このような変動は一つのシグナルであり、中国の急速な台頭によって再生可能エネルギーに大きな範囲で破壊がもたされていることを反映している。中国は風力、ソーラーやその他の「クリーン・エネルギー」技術に巨大な資源を投入して、世界の産業地図を塗り替えた。昨年の世界の再生可能エネルギー分野の投融資額は合計2,430億ドルに上ったが、その結果、世界範囲内において商業戦略や公的政策がいずれも覆った。

 中国の「グリーン行動」は概ね10年前に始まった。当時エネルギー消費の激増と汚染によってもたらされた悪性の影響を中国の指導者は憂慮した。2007年、中国政府は風力、ソーラー、バイオ燃料を発展させる計画を公布した。その時から今年に到るまで、中国の風力発電の生産能力は毎年倍増した。米国ピュー慈善信託の統計によると、2010年の中国のクリーン・エネルギー投資は合計544億ドルに上り、世界最大の投資国となった。中国政府はすでに遠大な目標を策定しており、エネルギー全体に占める非化石エネルギーの比率を、現在の8%から2020年には15%に引き上げる。これはイタリアのような大国が使用するエネルギーのすべてを石炭から再生可能エネルギーに転換するのに等しい。

 (中国能源網 12月5日)