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中国
【新エネルギー】

新エネルギー産業が「バナジウム電池時代」へ突入 (12/02/01)
2012/2/15
中国【新エネルギー】

 「新エネルギー技術開発が世界的な発展動向になる中、バナジウム電池の応用はすでに関心の焦点になっている」。中国泰州新エネルギー高層フォーラムにおいて、新エネルギー産業が「バナジウム電池時代」に進むとの見方が示された。

 専門家によると、新エネルギーの発展とともに、蓄エネルギー技術によって、緊急事態における予備電力提供や僻遠島嶼地区の電力供給問題の解決が可能になる。蓄エネルギー技術は、電力事業のあらゆるプロセス、すなわち発電、送電、配電及び使用に到る各プロセスのいずれにおいても応用することが出来る。バナジウム電池の主な長所として、電流放電密度が高いこと、循環寿命が長いこと、迅速に充電できること、価格が他の蓄エネルギー装置よりも安いことが挙げられる。さらに大型静態蓄エネルギーに適しており、そのため電力事業への幅広い応用が可能である。

 中国の《新エネルギー自動車産業発展規画》や最近の電池業界の試算によると、鉛酸電池、電動車用電池、電気自動車用電池の3大分野で合計約3,000億元の市場になる。また、バナジウム電池を応用する風力発電蓄エネルギー設備と都市ピーク調整用蓄エネルギー設備の市場規模は1兆1,000億元前後になる。国の経済発展の大きな流れもまたバナジウム電池産業に歴史的なチャンスをもたらしている。

 (中国経済網 2月1日)