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中国
【新エネルギー】

農林廃棄物によるバイオエネルギーの総合利用を加速 (2007/11/22)
2007/11/29
中国【新エネルギー】

国家発展改革委員会(NDRC)と財政部は先頃バイオマスエネルギーの総合利用に関する通達を出し、農林廃棄バイオマスエネルギーの総合利用を加速するため、バイオブリケット、家畜家禽飼育場のメタンガス発電、バイオマスガス化(炭化)発電の3分野を重点的に支援することにした。農林廃棄バイオマスエネルギーの開発利用と実用化を通して、バイオマスエネルギー技術の進歩を促進し、農村新型産業を育成し、農村のクリーン・エネルギー供給を増やして、新農村の建設を推進することが目的。

 重点対象の1つとなったバイオブリケットは、農作物の茎・ワラ類、廃材、農林産品加工の余剰物などバイオマスを原料として生産する顆粒状、スティック状、ブロック状等の成形燃料。農村や小都市で炊事、暖房等の生活用燃料として利用し、余剰分は販売する。モデルプロジェクトの建設によって、バイオブリケット技術を完備し、その商用化モデルを確立する。

 家畜家禽飼育場のメタンガス発電は、大型家畜家禽飼育場のメタンガスを燃料として発電を行う。家畜家禽飼育場の環境管理事業を完備し、クリーン・エネルギーの供給を増やし、家畜家禽飼育の経済収益を高め、家畜家禽資源の総合利用を促進する。飼育場のメタンガス発電所は電力網に連携して余剰電力を売電する。

 バイオマスガス化(炭化)発電は、農林バイオマスガス化(炭化)集中ガス供給と合わせて、余剰のバイオガスを利用して発電を行うもの。農林廃棄バイオマス資源を十分に活用することによって、この事業の経済収益を高める。モデルプロジェクトでは高効率でクリーンなバイオマスガス化技術を採用する。ガス発電ユニットは電力網に連携して、売電する。

 通達によると、事業の投資額に応じて国費から補助金を給付することになる。

 (国家電力信息網 11月22日)