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中国
【新エネルギー】

メタンハイドレートは中国の第12次5ヵ年規画対象になるのか (12/02/27)
2012/3/11
中国【新エネルギー】

 中国はすでに南シナ海北部神狐海域と青海・チベット高原でメタンハイドレートを発見している。中国は世界第3位の凍土大国であり、概算では中国のメタンハイドレート想定資源量は少なくとも350億toe(石油換算)と見られる。

 2011年の全人代会期中に国家能源局の銭智民副局長は、メタンハイドレートが新型資源としてエネルギー第12次5ヵ年規画に盛り込まれると表明していた。しかし、メタンハイドレートの商業開発の時期は一般に2030年と見られている。

 中国の南シナ海のメタンハイドレート埋蔵量だけでも現在の陸上石油・天然ガス総量の半分に相当するが、中国のメタンハイドレートは未だ研究段階に止まっている。中国政府はメタンハイドレートを国家専門調査プロジェクト、国家「863」計画プロジェクトや「973」プロジェクトに盛り込み、3大石油公司もメタンハイドレート探査事業を探査投資体系に盛り込んでいるが、研究はプレ評価段階であり、未だ試掘には到っていない。

 陸上メタンハイドレート開発は比較的容易であり、中国科学技術発展戦略研究院の孟弘研究員は、先に青海・チベット高原永久凍土地区のメタンハイドレート開発研究から着手して、技術の成熟を待ってから海域開発を進めるべきであるとの考えを示している。

 2011年11月21日、神華集団は青海省政府と戦略協力枠組協定を締結し、青海省でメタンハイドレートの研究開発を展開することになった。3大石油公司もメタンハイドレート計画を打ち出している。但し、中国企業は、当面はメタンハイドレート関連事業を展開する計画はない。

 業界関係者は、メタンハイドレート技術の蓄積を前向きに進めるべきと指摘する。

 (国際新能源網 2月27日)