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アジア
【石炭】

インドネシアの石炭輸出税引き上げ 中国の石炭輸入に大きな痛手 (12/04/19)
2012/4/19
アジア【石炭】

 世界最大の石炭輸出国であるインドネシアは2年内に石炭とベースメタルの輸出関税を50%引き上げるよう計画している、2012年に25%、2013年に25%引き上げることになる。インドネシアの今回の措置は中国の石炭市場にとってグッドニュースではない。インドネシアは中国にとって最大の石炭輸入先である。2011年に中国が輸入した石炭は1.82億トン、うち6,470万トンがインドネシアからの輸入であり、35.6%を占めた。

 卓創資訊の石炭アナリストである劉氏の指摘によると、もしインドネシアが一般炭の価格を引き上げると、中国の一部発電所はオーストラリア、南アフリカ、ロシアなどからの石炭輸入かもしくは国産炭の使用を検討せざるを得ない。

 石炭価格が上昇すると、多くの省は夏季の石炭備蓄を増やして、発電用石炭の供給確保を図ることになるだろう。例えば、甘粛省政府は通達を発し、発電用石炭緊急備蓄物流センターの計画と建設を進めるよう決定した。また、陝西省発展改革委員会は今年、本来の計画より510万トン多い2,880万トンの発電用石炭を契約した。山東省は夏季のピークを乗り切るため、発電用石炭30日分の備蓄を実施するよう求めている。

 (中国煤炭新聞網 4月19日)