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アジア最大のゴミ埋設ガス発電所が系統連系 (12/10/12)
2012/10/18
中国【電力】

 10月10日、アジア最大のゴミ埋設ガス発電事業になる上海老港ゴミ埋設ガス発電所が正式に系統連系を開始した。この事業はフル運転で年間約1.1億kWhのグリーン電力を上海電網に送電して、約10万世帯の日常生活用電力を賄うことが出来る。年間の電力収入は約7,000万元。

 上海老港ゴミ埋設場は敷地面積6.5平方キロ。1日に上海市のゴミ発生量の50%以上に当たる1万トン近くのゴミを処理するアジア最大のゴミ埋設場である。埋設場のパイルの有機ゴミが発酵して発生する埋設ガスの主要成分はメタンと二酸化炭素であり、この2種類のガスは温室効果の主要要因になる。特にメタンの温室効果は二酸化炭素の21倍に上る。老港ゴミ埋設ガス発電所で使用する燃料の100%は老港ゴミ埋設場から発生する埋設ガスである。

 本事業は上海老港再生能源有限公司が建設と運営を行っている。同公司は上海城投控股傘下の上海環境投資有限公司が60%を出資し、香港隆国有限公司が40%を出資している。

 試算によると、同事業がフル運転を行うと、発電量の同じ火力発電所に比べ、標準炭換算で年間約3.78万トンの石炭を節約する。また、直接大気中に放出される埋設エリアの可燃性埋設ガス約8,100万m3余りを減らし、臭気も減らして、埋設場周辺の大気環境にプラスの作用を発揮する。その他にも、同事業により発生する二酸化炭素削減量から炭素取引市場を通じて販売収入を得ることも出来る。

 (人民網 10月12日)