1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

CNPCが四川省南充にバイオエネルギーモデル基地 (2007/12/21)
2007/12/21
中国【新エネルギー】

 西南油気公司南充煉油化工総廠筋によると、中国石油天然ガス集団(CNPC)はバイオマスエネルギー生産モデル基地を四川省南充市に建設することを決定した。1.8億元を投じる年産6万トンのバイオディーゼルプロジェクトは2008年末に完成し、8億元を投じる年産10万トンのエタノール燃料プロジェクトは2009年下半期に完成する予定。バイオエネルギーの研究開発ですでに基盤を固めている西南油気公司南充煉油化工総廠がCNPCバイオマスエネルギー「中間試験」発展基地の1つに確定している。

 昨年11月、四川省とCNPCはバイオマスエネルギーの共同開発に関する枠組合意文書に調印、四川省の「グリーン・エネルギー」とクリーン自動車を発展させるべく、「四川省バイオマスエネルギー産業発展計画」を共同で実施することになった。

 その後、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)もまた、バイオディーゼルの試験生産用原料を開発するため、タイワンアブラギリを四川省攀西地区に100万ムー、省外に100万ムー栽培することを決定した。今年10月、CNPCは南充に6万トンのバイオディーゼルプロジェクトを建設することを決定し、国家発展改革委員会(NDRC)に申請した。また、PetroChinaの投資による南充10万トンエタノール燃料プロジェクトも決定し、事業化可能性研究も完了した。

 南充煉油化工総廠は目下エタノール燃料プロジェクトの環境評価と上記2件のプロジェクトの企画設計を進めている。第1期は南充嘉陵区文風鎮800ムーの土地に立地することが計画されている。

 なお、中国は第11次5ヵ年規画期に600万トンのバイオ液体燃料を生産することになり、うち500万トンがエタノール燃料になる。「再生可能エネルギー中長期発展計画」によると、2010年にエネルギー消費総量に占める再生可能エネルギーの比率を10%とし、2020年には15%に高める。また、非穀物系バイオエタノールの生産量を、2010年に200万トン、2020年に1,000万トンとする計画であり、また、非穀物系バイオディーゼルの生産量は200万トンになる。

 (中国石油報 12月21日)