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国家能源局が10月17日に発表した電力統計によると、9月期の新規火力発電設備容量は26万kWに止まり、過去最低を更新した。第1〜3四半期の新規火力発電設備容量は2,901万kW。一方、2015年第1〜3四半期の新規火力発電設備容量は3,955万kWであり、今年第1〜3四半期の新規火力発電設備容量は前年同期に比べ26.6%、1,000万kW減少したことになる。特に第3四半期の新規火力発電設備は190万kWに止まり、6月の月間新規設備規模にさえも及ばなかった。
今年以降、中国の火力発電建設は尻すぼみ傾向を呈し、伸び率は月を追うごとに下がっている。第1四半期の新規火力発電設備は2015年の態勢から引き続く形で比較的高い伸びを示し、特に1〜2月の新規設備は1,395万kWに達し、今年以降の新規設備のほぼ半分を占めた。しかし、5月からは300万kWを下回り、7月から低水準に陥り、9月には過去最低の26万kWに止まった。
今年上半期以来、国家発展改革委員会と国家能源局は地方の石炭火力発電所建設に関して文書を通達し、地方の石炭火力発電事業の許認可に対して指導を行っている。最近になって火力発電の月間新規設備が過去最低を記録したのは、マクロ指導意見が奏効し始めたことを意味している。加えて、現行の設備さえ十分に利用されていない状況で火力発電事業への投資を行うのは賢明でないことがマーケットでも認識されている。
統計によると、2015年の新規火力発電設備容量は6,400万kWに達し、同年の新規設備容量全体のほぼ半分に当たる49.3%を占めた。2015年に火力発電設備は毎月平均533万kW増設されたことになる。然るに、今年第1〜3四半期の月間新規設備は2015年の半分以下の241万kWに下がっている。
9月末時点の中国の火力発電設備累計容量は10億2,900万kW、前年同期に比べ7.3%増えたが、伸び率は原子力発電や風力発電をはるかに下回った。また、第1〜3四半期の火力発電の利用時間数は3,071時間、前年同期に比べ213時間下がった。
(中国能源網 10月25日)