タイの国営石油会社PTTの子会社PTT LNG社は、自社のガス分離装置を最適化することでエタンの生産量増加を図る計画を立てている。これによりエタンの年間生産量は現在の183万トンから200万トンに増加する計算になっている。このエタン増産計画は、PTT社のエタン生産量向上策の一部として数年前からFS調査が開始されている。エタンは主にエチレン製品製造の原材料として用いられる。

　今回の最適化によるエタンの増産分は、プラスチック製品の主原料としてPTT社の石油化学部門を担うPTT Global Chemical Plc社に供給する予定である。また、PTT
LNG社の天然ガス需要量は、2021年には1,650万トン、2023年には1,900万トンに増加すると予測されている。

（Bangkok Post 2017年5月1日）