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マレーシア、ペトロナスの初の浮体式LNG施設が来月から稼働(17/5/7)
2017/5/7
アジア【石油・天然ガス】

 マレーシア・ペトロナス社の最初の浮体式LNG施設(PFLNG Satu)は、来月から正式に商業運転を開始する予定である。LNG Assets社の副総裁Adnan Zainol Abidinによると、これはLNG産業の技術革新において世界初めての快挙であり、同国のLNG供給能力を年間3,200万トンに押し上げることになった。

 このPFLNG Satu事業は、2010年に着工し、従来広く分散している陸上LNGプラントは360m×40mの敷地にコンパクトに集約される。PFLNG Satuは、サラワク州のKanowitガス田の天然ガスを液化し、年間120万トンの処理能力を持っている。最初の顧客は、インドに供給する予定をしているが、2020年以降には2隻目の浮体式LNG施設であるPFLNG Duaに着手する計画である。PFLNG Duaは、年間150万トンの処理能力を持ち、20年間の稼働予定を見込んだ設計が進められている。世界のLNG需要は世界人口の増加に比例して増大し、特に今後のアジア地域は最も需要が多くなると見込まれている。

(The Star 2017年5月7日)