中国の天然ガス需要は「煤改気」（石炭焚き設備のガス化）プロジェクトに伴って激増しているが、国内生産では需要を満たすには程遠いため、天然ガス輸入が大幅に増加している。2017年には中国はLNG輸入量で韓国を抜いて日本に次ぐ世界第2位になった。そして、2018年には日本とドイツを抜いて世界最大の天然ガス輸入国になった。

　ICISの統計によると、2018年の日本のLNG輸入量は8,293万トン、中国のLNG輸入量は5,376万トンであったが、中国は中央アジアとミャンマーから輸入するパイプラインガスは約510億m3になる。税関総署が発表した統計によると、2018年の中国の天然ガス総輸入量は9,039万トンに達し、前年比31.9％の増加になった。パイプラインやLNGターミナルなどインフラが日増しに健全化するにつれて、中国の天然ガス輸入規模はさらに拡大することになる。

　国際エネルギー機関(IEA)の『2018年天然ガスレポート』によると、大気汚染を減らす政策のため、中国の天然ガス需要は2023年には60％増加すると予想される。また、2017〜2023年の間、中国は世界の天然ガス消費の増加分の37％を占めると予想される。中国の天然ガス供給の中で輸入が占める割合は39％から2023年には45％に上昇するだろう。

　（中国経済信息網 1月29日）