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【石油・天然ガス】

中国の天然ガス消費は2050年まで増加が続く 「中国天然ガス発展報告」(19/08/31)
2019/8/31
中国【石油・天然ガス】

 8月31日に北京で発表された「中国天然ガス発展報告(2019)」は中国の天然ガス消費は2050年まで増加傾向を持続するとの予想を示している。

 このレポートは国家能源局天然気司、国務院発展研究センター資源環境政策研究所、自然資源部石油ガス資源戦略研究センターが共同でまとめた。

 同レポートの予想によると、2019年の中国の天然ガス見掛け消費量は約3,100億m3に達し、前年比約10%の増加になる。中国の天然ガス消費市場の成熟に伴い、工業用燃料、都市ガス、発電用ガスの3つの消費分野が鼎立する局面を呈することになる。

 近年、中国の天然ガス消費は急速に伸びている。「中国天然ガス発展報告(2019)」によると、2018年の中国の天然ガス見掛け消費量は2,803億m3に達し、前年比17.5%の増加になった。1日のピーク消費量は10億m3を突破し、天然ガス消費規模が100億m3を超える省は10ヵ所に増えた。

 「中国天然ガス発展報告(2019)」は、中国の天然ガス産業は戦略的チャンスを迎えているとの認識を示す。国際的な動向を見ると、世界のエネルギー消費構造の中で天然ガスのシェアは23%であり、天然ガスには依然として将来の成長ポテンシャルがある。中国国内の情勢を見ると、石油ガス体制改革の加速や経済と社会の着実な発展によって、エネルギー需要の持続的な増加が促され、中国のエネルギー革命において天然ガスは重要な役回りを演じている。

 国家能源局の李冶監管総監は「中国天然ガス発展報告(2019)」発表会において、「天然ガスの利用を拡大し天然ガスの質の高い発展を推進することは中国のエネルギーの転換とグレードアップを進める戦略的措置であり現実的なオプションになる」と述べ、引き続きエネルギーの転換とグレードアップを着実に推進して、クリーン・低炭素・安全・高効率のエネルギー体系の構築に努めなければならないとした。

 (新華網 8月31日)