中国の風力発電機メーカーは、2011年中は価格競争に追われたが、2012年も依然として息をつく余裕はない。低価格圧力の持続と中国国内の設備容量の伸びの鈍化により、風力発電機メーカーの負担は大きい。一方、「走出去」（海外進出）を図ろうにも、海外需要の軟調によって打撃を受ける公算である、

　アナリストによると、国内外の風力発電機メーカーの成長は減退局面にある。成約の減少によって中国の風力発電機メーカーの利潤は今後3年間圧迫される。2012年は利益を生み出すことに頭を悩ますだけでなく、技術水準向上の絶え間ない要求にも対処しなければならない。風力発電機の生産能力拡大によって、ここ2年間、供給が需要に追い付かない状況は緩和されたものの、業界の競争は間もなく白熱化することになる。

　中国国内の風力発電メーカーは海外市場で打開を遂げたが、収益は依然として極めて小さい。風力発電機価格が底をついて回復していることは当面の明るい材料であるが、2012年の中国の風力発電市場の新規増加にはあまり大きな期待が出来ない。
　（機電商情網 2月16日）