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【電力】

国務院が海外電力事業開発の強化で指導意見を通達 (15/05/22)
2015/5/27
中国【電力】

 5月16日、国務院は《生産能力並びに設備製造をめぐる国際協力の推進に関する指導意見》を通達し、チャンスを生かして生産能力と設備製造をめぐる国際協力を推進し、もって中国経済の質と効率の向上を実現するよう求めた。

 意見書によると、近年、中国の設備製造業は急成長が続き、産業規模、技術水準及び国際競争力が大幅に上昇している。中国の製造業は世界においても重要な地位を占めるようになり、生産能力と設備製造をめぐる国際協力も初歩的な成果を上げている。現在、世界の産業構造の調整が急速に進み、インフラ建設が盛んになりつつある。発展途上国は工業化と都市化を強力に推進しており、生産能力と設備製造をめぐる国際協力に大きなチャンスがもたらされている。

 意見書は、生産能力と設備製造をめぐる国際協力を推進する上で全体的な要請と主要任務を明確に打ち出し、中国の設備・生産能力との適合度が高く、協力に対する要望が強く、協力の条件と基盤が良好な発展途上国を重点対象にするとともに、先進国市場の開拓にも前向きに取り組み、点から面へと徐々に拡大するよう求めている。鉄鋼、非鉄金属、建材、鉄道、電力、化学、軽紡績、自動車、通信、建設機械、航空・宇宙、船舶並びに海洋建設工事等を重点業種として、カテゴリー別に整然と推進する。

 さらに、意見書は、海外電力事業の開発と運営に力を入れ、国際市場において競争力を高めること、電力の「走出去」(対外進出)を強化し、関係諸国の火力発電及び水力発電市場を積極的に開拓すること、様々な方式によって重要な電力事業協力に参加するよう奨励し、国産火力発電設備と水力発電設備及び技術の輸出規模を拡大すること、原子力発電分野で関係諸国と交流及び交渉を積極的に進め、重点事業協力を推進して、原子力発電プラント並びに技術の輸出を促進すること、関係諸国の風力発電や太陽光発電事業の投資と建設に積極的に参加して風力発電と太陽光発電の生産能力並びに設備をめぐる国際協力を促進すること、海外の電力グリッドの投資、建設並びに運営を積極的に展開して送変電設備の輸出を促進することを打ち出している。

 意見書は企業の「走出去」の能力とレベルを引き上げること、政府の誘導、推進及び政策支援を強化すること、サービスの保障とリスクコントロールを強化することも求めている。

 (国家電網報 5月22日)